現役将校からの批判

asahi.com 2007年05月03日00時39分

米陸軍中佐、将軍非難の論文 イラク戦争遂行失敗で


 イラクへ2度の派遣経験があり、連隊副隊長を務める現役の米陸軍中佐が「米軍の将軍たちは、ベトナムと同様にイラクでも責任を果たさなかった」などと、戦争遂行策の失敗について、米軍上層部の責任を厳しく問う論文を軍事専門誌に寄稿、波紋を呼んでいる。


 軍事誌「アームド・フォーシズ・ジャーナル」最新号に問題の論文を執筆したのは、第3機甲化騎兵連隊副隊長のポール・イングリング中佐。


 中佐は、一般論として軍上層部のあり方を論じ、「政治家が不十分な手段しか持たずに国家を戦争に導こうとした時に将軍が沈黙を守っていたのなら、その将軍も過失を共有する」と論じた。


 ラムズフェルド前国防長官らが、楽観的な見通しのままイラク戦争に突入しようとしたのに、制服組も異論を差し挟まなかった責任を自己批判し、「戦後のイラクについての計画不足のせいで、兵員不足で生じた危機は急速に大失敗へと変質した」と断じた。
(後略)

ベトナムと同様に」とのことだが、一般的なベトナム戦争批判と同様に開戦そのものの是非を問う批判ではないようだ。