これはすごい!

なにがすごいって、例の「心の狭い学究」氏の新しいエントリですが。あれほどまでに自分の読者を見くびってるとは! まあ、「バカにする」というかたちでの「信頼」というのも世の中にはあるんでしょう。そのあたりについてはまた稿を改めるとして、とりあえず爆笑もののポイントについて。

念のために言うと「主催者発表」が景気のいい数字にかさ上げされること自体は右だろうが左だろうが金儲けの話だろうがたいていの場合にそうなのであって歴史偽造が云々と騒ぐような話でもないが、一生懸命写真で数えた人の意見を聞くとちょっと景気が良すぎねえかとは思う。

これ、日本会議が学生に数えさせてそれを日本版の『世界日報』が鬼首モードでとりあげてるはなしであるわけだけど*1、この手法がもう見事に南京事件否定論のそれと同じパターンなんだよな。まあ一番露骨なのは冨澤繁信なんかだけど、勝手に「南京事件とは安全区の内部での出来事だ」と「定義」して、その後安全区委員会の報告書をエクセル(笑)つかって「一生懸命」集計して、南京で大虐殺なんてなかった…とのたまうわけだ。それとも「心の狭い学究」だと日本会議とか世界日報についてなにもご存じない、とおっしゃるのだろうか(笑) 冨澤本とか読んだらコロッと否定論に転びそうだな。


あと、ローゼンメーデン云々を反復しているのは、近年サブカルとウヨ的なものとの結びつきが語られることが多いことに対抗してキャンペーンを張ろうというのか、アリバイ作りが目的なのか、それとも個人の実存の問題として『ローゼンメーデン』に言及しなければならない強迫的な衝動でも抱えておられるのか。

*1:「日本版の」とわざわざ言うのは、韓国版の『世界日報』はまるきり逆の姿勢でこの件を報じているから。