『シリーズ・花岡事件の人たち』刊行開始

社会評論社から全4巻で野添憲治氏の『シリーズ・花岡事件の人たち』が刊行されることになり、第1集の『強制連行』が書店にならんでいる。(毎日新聞の報道出版社のHP
花岡事件では被害者(生存者)が鹿島建設に対して損害賠償を求める訴訟が起こされ、高裁で和解勧告が出されたが、和解受け入れ派と拒否派との分裂がおきるという事態になった。正式な謝罪をしようとしない鹿島と原告の高齢化…という事情は慰安婦問題の場合とよく似ている。アジア女性基金の実績を評価するうえで当然比較対象とならねばならない事例である(が、私の記憶にまちがいがなければ『「慰安婦」問題とは何だったのか』にこの問題への言及はない)。和解拒否の立場から書かれたルポについてはこちらを参照。
しかしこの価格で4冊というのはキツいなぁ…。