『SPA!』が9.11陰謀論特集

『SPA!』2008年4月1日号


で、その『SPA!』に寄稿したらしいのがきくちゆみ氏。コメント欄をみると陰謀論を反駁することがいかに手間ひまのかかることか、よくわかる。9.11陰謀論ロッキード事件陰謀論と同じで左右双方を引きつけるからなぁ…。


以前にも何度か書いたことなのだが、この種の陰謀論の特徴は陰謀の主体(と目された組織)のねらいと手段とがまったく釣りあわないこと。ロッキード事件について言えば、アメリカは3年前の日中国交回復への意趣返しとしてすでに(『文藝春秋』が火をつけた)金脈問題で首相を辞めていた田中角栄を陥れるために、欧州各国の閣僚や王族まで巻き込む国際的スキャンダルを暴露した(あるいはでっちあげた)、ってことになってしまう。同様なことは9.11についても容易に指摘できよう。
参考:いまさらながら例のTシャツのはなし 岩見隆夫「サンデー時評」のインチキ