沖縄戦における警察の役割

参考
http://ianhu.g.hatena.ne.jp/nagaikazu/20080525
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080126/p2#c
また、「軍の指揮命令権は住民には及ばない」というのが沖縄戦での「集団自決」に関する軍の責任を否定する論者のロジックである、ということも念頭におく必要があります。


沖縄戦、警察も米軍破壊工作や投降阻止 米軍文書で判明
asahi.com 2008年6月24日7時58分

 文書は、沖縄を攻略した米軍第27歩兵師団司令部の45年7月7日付報告書。本島北部の廃屋で同3日に没収した名護警察署の警部補の日誌の記述を抜粋、英訳したとされ、米軍上陸後の4月23日から6月30日まで、名護市東部の山中での署員の行動が書かれている。関東学院大林博史教授(現代史)が米国立公文書館で入手した。没収した日誌の原本は見つかっていない。

日誌原本は後に日本に返還されている(そして非公開にされている)可能性はありますな。


ところで、この種の記事によくあることだが、ブクマがひどい。

2008年06月24日 Tamansky その是非はともかく、国内での防衛戦になれば世の東西を問わず普通の展開かと。NATO諸国でも冷戦中には似たような計画もってたんじゃ?

2008年06月24日 ciro 社会 これが駄目ってんなら同時期のヨーロッパはどうなっちゃうの?

全体の絵図のなかでこのピースがどういう意味をもつか、を考えてから「普通」なんて言葉は使うべきだろう。

2008年06月24日 niceniko 歴史 事実に近いのかも知れないけど、原本がないんじゃ謎のままだな。

いつもながらの懐疑主義。この世は「謎」か謎じゃないかの白黒写真ですか? 米軍による英訳と日本語原本の双方がそろってる資料と比較対照したり、米軍の文書翻訳体制を調べれば文書の信頼性について蓋然的な判断はできるわけで。

2008年06月24日 m-matsuoka 戦争, 歴史 侵略軍に対するゲリラ戦なら当然の戦術ばかり。林教授が間抜けすぎ(w

侵略軍! 間抜けすぎ。あ〜ところでid:m-matsuoka氏に聞きたいんだが、「当然」と言うけどゲリラ戦に動員させられた警察官や非戦闘員が米軍に捕らえられた時、その法的身分はどうなるのかな? その場で殺してしまっていいという立場ですか?

2008年06月24日 goronyann240 一方アメリカの警察は、たとえアメリカ国籍を持っていようが日本人はおろか、日系人まで、強制収容所拉致監禁した。 戦時中なら当然起こりうること。だからこそ戦争反対なんです/林教授とやらも朝日新聞も…

しかし軍律裁判もなしに処刑したりはしなかったね。それから戦後には謝罪と補償もしましたね。日本は?

2008年06月24日 API 歴史, 戦争, 史実 別に普通じゃね?ゲリラ戦ってそいういうもんなんですが。敵に投降させるなんてやらせないだろ普通。わかった台湾人も韓国人も沖縄の人も日本に洗脳されてたんだ。だから日本のために戦ったけど被害者なんだ!あれ?

いまだに戦陣訓の呪縛が! 当時の大本営の方がほんのちょっと人道的だね。「非戦闘員が自害してくれればよいが、已むを得ず敵手に落ちることあるも、已むを得ないではないかと、自分は幹事として考えり。この主旨で、御決定を願った」

2008年06月24日 yellow-creek 軍も警察も、住民を「鬼畜米兵」から守る!と頑張っていた、という事実しか読み取れない。

すげー読解力だ!

2008年06月24日 KampfGr_Zbv 軍事 動員していなかったらおかしい、というより嘆きたくなる

id:KampfGr_Zbv氏が総力戦についてどういう観念をもっているのか知らないが、まあこれも全体の絵図を無視してピースだけに反応した例ですな。

2008年06月25日 wiseler むしろ、今までなかったのかというほうが驚きです。鬼畜米英なんだから(沖縄では実際そうだったでしょ)、警察官の職務を全うしただけでしょ。アメリカはきちんと記録を保存するなぁ。感心。

一体なにをもって「実際そうだった」と主張しているのか? 沖縄の米軍が「鬼畜」だったのなら南京の日本軍がそれ以上(この場合、それ以下というべきか?)だったことは間違いがない。