在韓被爆者訴訟、地裁判決

時事ドットコム 「手帳申請却下は違法=在韓被爆者訴訟−長崎地裁」

 来日しないことを理由に被爆者健康手帳の交付申請を却下したのは違法として、韓国・釜山市の女性鄭南寿さん(88)が、国や長崎県に処分取り消しなどを求めた訴訟の判決が10日、長崎地裁であった。須田啓之裁判長は「来日しないことのみを理由として申請を却下する処分は違法」と述べ、却下処分を取り消し手帳の交付を命じた。
 須田裁判長は「在外被爆者が身体的、精神的事情により来日が著しく困難な場合、被爆事実の確認や本人確認を国内で行うことに代わる方法は十分あり得る」と指摘。その上で「被爆要件に該当すると判断できれば、手帳交付の義務がある」と結論付けた。
(後略)

より詳細な asahi.com の報道によれば、「在外被爆者の来日要件を巡っては、来日しなくても手帳が取得できるように今年6月に法改正され、12月17日までに施行される」とのことなので、県側が控訴を断念する可能性もあるように思いますが、楽観的すぎますかね。


さて田母神元空幕長を支持して「日韓併合は侵略ではない」と主張する人びとは在日外国人への選挙権付与に否定的なことが多いようですが(論壇誌およびネットの論調から判断して)、そしてこのケースのような、「元日本人・現韓国人」の戦争被害者の救済にも冷淡なことが多いと思うのですが(以上、かなり控えめな言い方)、よく考えるとこれは不思議なことです。日韓併合は侵略ではなかった、すなわちかつて大日本帝国臣民だった(現)韓国民や北朝鮮国民、および在日韓国朝鮮人の先祖を「日本人にした」のは間違いではなかった、と考えてるわけですよね? 彼らが日本人ではなくなってしまったことこそ、「心ならずも」な事態なんですよね? だとしたらむしろ、かつて大日本帝国の臣民だった人びとやその子孫に、「日本人」が享受しているのと同じ権利を付与するよう積極的に政府にはたらきかけた方がいいんじゃないでしょうか? 「植民地化は恩恵である」という主張に多少なりとも説得力をもたせるには一番いい方法だと思いますけどね。