別に元空幕長をどうこうしなくたっていいんですよ

毎日.jp 2008年11月29日 「防衛省:田母神氏講演に苦慮「手の打ちようない」」

 政府の歴史認識に反する懸賞論文を公表して更迭された田母神(たもがみ)俊雄・前航空幕僚長は12月、講演などを立て続けに行う予定で、防衛省が神経をとがらせている。1カ月前まで航空自衛隊トップだった人物が、政府見解から逸脱する発言を公然と繰り返せば政府や自衛隊への世論の批判が収まらない、と警戒感を強める。同省は田母神氏の活動日程や発言をつかもうと躍起だが「退職で民間人になっており、手の打ちようがない」(幹部)。
(後略)

防衛省に対して「あいつを黙らせろ」なんて言う人間がいたらそりゃそっちの方が間違ってるんで、正直に「手の打ちようがない」と言えばいいんじゃないでしょうか。ああいう人間だとわかっていて出世させた組織としての責任はいずれにしても問われるべきですが。

 田母神氏が公職にないため同省幹部は接触を控えているが「誰も一民間人の話とは受け取らず、発言のたびに政権批判が再燃する」(内局幹部)。このため同省は、田母神氏の日程リストをまとめ浜田靖一防衛相にも報告した。

なんせ与党に元空幕長を擁護する議員がいますからねぇ。まあそれは防衛省にどうこうできることではありませんが(非公開の資料をあらいざらい公開すればいくぶん事態に影響を与えることは出来るかも)。防衛省としてはさしあたり幹部教育のあり方とか、田母神元空幕長があそこまで出世した背景についてきちんと総括するしかないんじゃないですかね。