25日放映「証言記録 兵士たちの戦争」(追記あり)

1月25日(日) NHK BShi 23:00〜23:45 証言記録 兵士たちの戦争「フィリピン・シブヤン海戦艦武蔵の最期”」

不沈艦と呼ばれた戦艦武蔵。しかし航空戦が主体となった太平洋戦争では、絶望的な戦いを強いられることになる。元乗組員の証言から、巨大戦艦・武蔵の最期にせまる。


NHK教育 22:00〜23:00 ETV特集 「女たちの地上戦 〜沖縄 埋もれた録音テープ 150時間の証言〜

沖縄戦の惨劇を、200人以上の人々が赤裸々に証言した録音テープが見つかった。まだ戦争の記憶が生々しかった1960年代に収録された沖縄戦の聞き取り調査の録音テープだ。その多くは、ワカメ状に変形していたが、特殊な溶剤を使いアイロンを使い一つ一つ手作業で修復され、失われていた声がいきいきと甦ってきた。

録音テープの中でも特に凄惨な体験を語っているのは戦場に取り残された女性たちだ。自らの手の中で我が子を餓死させてしまった母。野戦病院で負傷兵に毒を飲ませたと告白する看護婦。そして、日本兵によって家族を殺された女性。戦争が終わっても女たちの苦難は続いた。アメリカ兵による暴行事件が頻発し、さらに収容所では伝染病や栄養失調で家族が次々と亡くなっていった。

重い録音機を担ぎ、激戦地の家々を訪ね歩き記録された証言。何度も足を運ぶ担当者たちの熱意で、多くの女性たちは、それまで誰にも話した事のなかった戦場での体験を語った。

それまで、沖縄戦の記録は、軍人や軍の行動を中心に語られてきた。この記録は沖縄で最初に集められた「住民の戦争記録」であり、それまでの愛国美談一色だった沖縄戦史観を大きく変えた貴重な史料なのだ。

最も弱い立場であったがゆえに、凄(せい)惨な体験をした女性たちの証言が記録されていた録音テープ。 番組では、これまで一度も公開されていなかった未公開録音テープを元に“女たちの地上戦”を描く。


追記:「女たちの地上戦」については重要な証言を書き起こしたり他の資料とつきあわせたりしてからまた改めてとりあげることにしたいので、さしあたり「フィリピン・シブヤン海戦艦武蔵の最期”」の方について。
ビルマニューギニア戦線などに見られる飢餓などには無縁とはいえ、逃げ場のない軍艦での戦闘に特有の酸鼻さというのもありますね。特に印象的だったのは、いよいよ総員退去となり舷側を滑り降りていった水兵が、(喫水線より下に)付着した貝殻などで背中から血を噴き出したり、魚雷の穴から船中に落ちていったりしたという目撃証言、駆逐艦から下ろされたロープにとりついたものの重油で手を滑らして落ちていった者は浮かんでこなかった、といった証言でした。また漂流中に結果としてドラム缶を奪いあうことになった生存者の証言、どうしても「蹴った」と口に出来ない(証言内容から判断する限りおそらく「蹴った」のだと思われるのですが)でいる様子。さらに救助された将兵はその後マニラの防衛戦に動員されてまた死者を増やしたとのこと。マニラ市街戦の回と証言者が重なっていなかったかどうか、機会があればチェックしてみようと思います。