「小柳資料」来年刊行へ

 旧日本海軍の大将ら幹部47人が、太平洋戦争を振り返った膨大な証言記録を旧海軍OBらで構成される団体が保管。来年春の刊行を目指し、準備を進めている。戦後、公の場に出ず「沈黙の提督」と呼ばれた井上成美(しげよし)、嶋田繁太郎元大将らが後輩の元軍人の聞き取り調査に応えたもので、昭和海軍の実像を伝える貴重な資料だ。【栗原俊雄】


 記録を保管しているのは、旧海軍OBらが構成する財団法人「水交会」(東京都渋谷区)。1956〜61年ごろ故・小柳富次元海軍中将らが聞き取り、冊子にしたもので「小柳資料」と呼ばれる。全44冊、400字詰め原稿用紙で約4000枚。元大将が10人、中将が30人(うち陸軍1人)。
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抄録ではなく資料全体をそのまま刊行するとすればかなり大部の、価格もそれなりのものになりそうですが、戦後11年〜16年とまださほど間のない時期に集められた証言ということで価値はありそうです。