台湾人被爆者、提訴へ

昨日の朝日新聞(大阪本社)朝刊に載っていたニュースだが、ネットではあまり流れていないようだ。

 長崎市の旧長崎医大(現長崎大医学部)に留学中に被爆した台湾の医師王文其さん(90)が、海外での被爆者健康手帳の申請を可能にした改正被爆者援護法に基づき、日本側の対台湾窓口である「交流協会」高雄支部(台湾・高雄市)に申請書を提出したことを、12日までに共同通信に明らかにした。
(中略)
 王さんは高齢のため、三男が代わりに交流協会高雄支部を5日に訪問、申請書類を届けた。
 王さんによると、長崎原爆の爆心地から0・7キロの長崎医大病院で産婦人科医として働いていた時に被爆終戦翌年に台湾に戻ったため、日本政府による援護を受けられないできた。
(後略)

この記事で報じられている王文其さんの他、陳新賜さん(95)、施景星さん(故人)の遺族が「旧厚生省の違法な通達によって精神的苦痛を受けた」として慰謝料などを求める訴訟を5月にも起こす、とのこと。記事によれば「これまで5カ国約2800人が訴えている在外被爆者の集団訴訟」に参加するかたちをとるようだ。