恐るべき朝日新聞の洗脳力

前エントリの最後に言及した id:ks1234_1234 なんかがある意味典型なんだけど、彼らって絶対に「じゃあ、こちらも吉田清治についての朝日の報道を調べてあいつの鼻を明かしてやろう」とは思わないんですよねぇ。まあ、調べたら調べたで、こういう結果になるわけなんですが……。

Wikipedia で「吉田清治」を参照すると「1983年11月10日には朝日新聞が「ひと」欄で吉田清治の謝罪碑活動を紹介した」と、さも大事のように書いてありますが、もちろん「ひと」欄のことですから紙面全体の中ではこんな感じでしかありません。

ネトウヨが信じるかどうかはわかりませんが、この記事には「慰安婦」の3文字は登場しません! 炭坑や土木現場での労働のために朝鮮人を送り込んだ、という「体験」が語られているだけです。
ところでネトウヨの皆さん、朝日新聞は何度くらい吉田清治氏を紙面でとりあげたことがあると思います? なんせ世界中を洗脳するだけの力を持ったキャンペーンだったわけですから、相当な回数だと思いますよね? 1991年と1992年の2年間について「聞蔵IIビジュアル」で調べてみました。その結果、なんと、驚くべきことに、たったの2年間で……6回もとりあげられていましたっ! 1991、2年には「慰安婦」というキーワードを含む記事があわせて874件あるのですが、そのうち約0.7%もが吉田氏に言及していたのです……。
いや、こんなので「慰安婦人狩り的強制連行」みたいな認識が世界中に定着するのだとしたら、朝日新聞のインクにはきっと特殊な電磁波を発する成分でも混ぜられているんじゃないでしょうか。