歴史修正主義のために失われた機会

nordot.app (アーカイブ

上記記事に在中ウクライナ人のこのような体験が紹介されています。

(……)ただ彼女の周りの中国人はウクライナへの同情を示してくれたという。「プーチンの手法が、かつての日本の中国侵略を思い起こさせた」ためだ。実際、ロシアの侵攻をそう捉える中国人もいる。それでも「反米」が優先され、国内でロシア批判の声は上げにくいのが実情だ。

プーチン・ロシアの手法が大日本帝国のそれに類似していることについてはすでに複数の指摘があります(例えばこれ)し、当ブログの読者の方々ならそうした指摘を待つまでもなく類似性を感じられたことと思います。

もし歴代の日本政府がアジア・太平洋戦争の侵略性を率直に認めてきたとしたら、ロシア・ウクライナ戦争に関して日本政府にどんなことができたか……。ロシアの手法が日帝のそれに類似していることを中国政府に対して公然と指摘することで、中国政府にプレッシャーをかけることができたはずです。国際社会に向けても、また中国の市民にも(できる限り)届くようにそうしたメッセージを送ることで、中国はいま以上にロシアから距離をとることを強いられていた可能性は高いでしょう。

でも自民党がその可能性を念入りに潰してきたのです。