朝日新聞で小特集(追記あり)
朝日新聞の11月24日朝刊に「発生から70年 南京事件とは」と題して小特集。今日から南京で行なわれているという国際シンポジウムの話題をマクラに、まあ無難なまとめ。小見出しは「なぜ南京だったのか」「なぜ起きたのか」「犠牲者数なぜ違う」「時間順にたどると」といった具合。限られたスペースで、参戦将兵の日記や回想から一部が紹介されているのはよかった。研究者として名前が挙げられている(取材対象となっている)のは笠原十九司、秦郁彦、原剛の各氏。
25日の朝日新聞より。
12月の南京事件70周年にあわせて、日中の研究者が新たな研究成果を発表する「南京大虐殺史料学術シンポジウム」(南京大学南京大虐殺史研究所主催)が24、25の両日、中国江蘇省の南京市内で開かれた。
(…)都留文科大学の笠原十九司教授は、旧日本兵の遺族から新たに入手した当時の日記や写真を紹介し、虐殺の実態を解説した。中国側研究者の一人は、事件直後に埋葬された死体数の計算にかなりの重複がある点を指摘、「従来の認識よりも少なくなる可能性がある」と話した。
埋葬記録の実証的な再検証が現在においてどれくらい可能なものかわからないが、否定派がつけいる隙をつぶすというだけでも意味はあるだろう。