ちと誤解があるような・・・

http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/Apeman/20091011/p1

hit-and-run クリシェで逃げたんでしょう。論争に巻き込まれたくないから。 2009/10/11
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morimori_68 歴史 全国紙で研究者はどこまで旗幟を鮮明にすべきかという問題では/世渡りを考えればオブスキュランティズムが一番…で終わらせるにはもったいない話です。じっくり考えてみます。 2009/10/11

加藤陽子氏といえば、山川出版社の歴史教科書で南京事件について「犠牲者数については数万人〜40万人に及ぶ説がある」と記述して、秦郁彦氏に「欠陥だらけの山川教科書『詳説日本史』執筆者の正体」(『現代史の対決』、文春文庫)と槍玉に挙げられちゃったことのある人である。朝日新聞が要求する水準においては十分に(十分すぎるほど)「旗幟」の鮮明な研究者であると言って過言ではないと思う。否定論に与するつもりが無いことははっきりしているのであって、そういう意味でなら「論争に巻き込まれたくない」などというケチ臭い了見は持っていないだろうと、少なくとも私は思っている。
そういうことではなくて、20年以上前の吉田さんの本でかなり丁寧に論じられており、またやはり20年以上前の新書でもそこそこなされているような分析を取り上げて「今後の大きな研究課題」としているのが不可解だ、と言っているわけです。