西村真悟らが高金素梅・立法委員を告訴・告発(追記あり)

産経関西 2009年12月23日 「台湾女性議員を告訴へ 靖国神社で過激デモ」(魚拓

 靖国神社(東京都千代田区)で今夏、デモ隊を組織して過激な抗議活動を繰り広げた台湾の高金素梅・立法委員(国会議員)に対し、旧日本軍人や元衆院議員ら4人が、礼拝所不敬や説教等妨害、威力業務妨害、傷害などの罪で28日に東京地検に告訴・告発する。代理人弁護士は「国のために尊い命をささげた戦没者に崇敬の念を抱く日本人の宗教的感情を侵害した不敬行為だ」としている。


 告訴・告発するのは、旧日本軍人で特務機関員を務めた門脇朝秀氏(95)のほか、元衆院議員、西村真悟氏▽元大阪府八尾市議、三宅博氏▽東京都議、古賀俊昭氏。

代理人の弁護士は沖縄「集団自決」訴訟(大江・岩浪訴訟)などでおなじみの徳永信一弁護士。靖国神社の「合祀」をめぐる問題についてはいくつか確認したうえで改めてエントリを書きます。また「表現の自由」との関連で本館でも言及する予定です。


追記
今回の告訴・告発の背景にあるのは言うまでもなく、遺族の意に反する合祀についてそれを撤回しようとはしない靖国神社の姿勢である。過去に遺族が霊璽簿からの削除などを求めて訴訟を起こしたことがあるが、死者を「敬愛追慕する人格権」は法的保護に値しない、などとして請求は斥けられている。今回の西村らの告訴・告発で注目に値するのは、威力業務妨害や傷害だけでなく「礼拝所不敬や説教等妨害」が告発の対象になっていることだ。これによって、靖国神社という存在の本質を問う絶好の機会が到来するかもしれない。亡くなった家族を意に反して合祀された遺族の宗教感情は法的保護に値しないとした日本の司法が、「礼拝所不敬や説教等妨害」についてどのような判断を下すのか。以後、この論点についてはこの「別館」で扱います。「威力業務妨害」「傷害」に関わる論点については「本館」で扱います。