朝日新聞（大阪本社）の夕刊で連載されている「イラク 深き淵より」の第8回（8月9日）はNGO「イラク・ボディー・カウント」（IBC）の活動をとりあげている。その名の通り、報道記事をもとにイラクにおける民間人の戦争犠牲者数を数え、インターネットで公表する活動をしているNGO。イギリスに8名、アメリカに2名というわずかなメンバーでこういう活動ができるのはいかにもインターネット時代ならではだが、犠牲者数推定のベースはあくまで報道記事なので、「テロの犠牲者を含むその数は現在、多い場合で約10万6千人、少ない場合でも約9万7千人」という推定についても「イラクで実際に殺された民間人全体の6割ぐらいしか伝えられていないのではないか」と設立者の１人、ジョン・スロボーダ氏は語っている。
