映画『おみすてになるのですか』

昨日(29日)の朝日新聞夕刊に、民間の戦災傷害者を取りあげたドキュメンタリー映画、『おみすてになるのですか』が10月2日から大阪市十三の第七芸術劇場で上映される、という紹介記事があった。ネット版にはまだ載っていないようなので他をあたってみると、YOMIURI Online で6月に紹介されていたことがわかった。

 中央区内の映画制作学校で5月31日、戦時中、空襲などでけがをした民間の戦災傷害者に光を当てたドキュメンタリー映画「おみすてになるのですか〜傷痕(しょうこん)の民〜」の試写会が開かれた。
(……)
 制作を指揮した映画監督・林雅行さん(56)(クリエイティブ21)がこの映画を撮ろうと思ったのは、名古屋市の戦災傷害者、杉山千佐子さん(94)との出会いがきっかけだった。


 空襲で左目の光を失った杉山さんは今も全国各地を回り、補償を受けられない戦災傷害者の境遇などを訴え続け、作品中でも「私たちは本当に棄(す)てられた民だった」と、やり場のない怒りを吐露している。映画のタイトルは杉山さんのこの言葉にちなんだ。


 「戦災傷害者の思い、叫びを伝えていきたい」。そんな一念で取材に奔走した林さんが危惧(きぐ)するのは、被災者たちの高齢化だ。映画で証言してくれた人の中にも亡くなる人が出ており、「被災者の存在が忘れ去られてしまうのが怖い」と話す。
(……)

この記事によれば東京では7月から上映が始まっていたようですので、すでにご覧になった方もおられるかもしれません。