「再会の海」
6月6日から9日までの朝日新聞夕刊に、「再会の海 沖縄に眠る米艦エモンズ」と題する4回の連載が掲載されていました。沖縄戦の際特攻機の攻撃を受けて沈没したエモンズの生存者と遺族、元海兵隊員で現在は沖縄で漁師をしつつエモンズの「墓守」役を務めているアメリカ人、エモンズの近くで最近航空機のエンジンが発見されたことをうけてエモンズ沈没当日の出撃状況等を調べている元特攻隊員などが紹介されています。
戦死したエモンズ乗組員の遺族は来年春に沖縄を訪問するつもりで、その場に特攻隊の関係者がいれば「ともに祈りを捧げたい」としつつ、「私はどんな言葉をかけるのか。その時にならなければわからない」とも述べています。
短いけれども、忘却にあらがう人びとがいることを伝えるよい連載であったと思います。