恩を仇で返す男、河村たかし

すでにコメント欄でもご指摘いただいていますが、よりにもよって南京市と姉妹都市である名古屋市の市長である河村たかしがまたもや「恩を仇で返す」メソッドを発動しました。

 名古屋市河村たかし市長は20日、市役所を訪れた中国共産党の南京市委員会幹部らに、戦時中の旧日本軍の行為に関し「通常の戦闘行為はあったが、南京での(大量虐殺)事件はなかったのではないか」と述べた。その上で「真実を明らかにするためにも、討論会を南京で開いてほしい」と求めた。
 河村さんは「南京で終戦を迎えた父は、現地の人からラーメンの作り方を教わるなどのもてなしを受けた。本当に事件があったなら、日本人にやさしくできるものか、理解できない」と大量虐殺に懐疑的な考えを示した。
(後略)

参考エントリ
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20060630/p1
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090918/p1
http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20100309/p1


もともと南京事件否定論は卑劣な手段抜きには存続し得ないものではありますが、こやつの論法はそのなかでもとりわけ下衆なものです。“日本の伝統たる道徳的高潔さ”みたいなものを常々自慢する保守派が率先して河村市長リコールのための運動を起こさないのであれば、保守派が“日本人の伝統的な美徳”に類するものについて語ることの一切はゴミに過ぎないことが改めて明らかになる、と述べておきましょう。