『日本軍と日本兵』

2012年に出た同じ著者の『米軍が恐れた「卑怯な日本軍」 帝国陸軍戦法マニュアルのすべて』とアプローチや問題関心は基本的に同じ。ただし重点の置きどころは多少異なる(例えば、日本軍が用いた仕掛け爆弾等の兵器については本書はあまり詳しく扱っていない)ので、「どっちか一方を読めば両方読んだのと同じ」というわけにはいかないかも。ペリリュー等の戦いについての直接の記述は少ない(165-167ページ)のだが、先日の NHKスペシャル「狂気の戦場 ペリリュー〜"忘れられた島"の記録〜」についての理解を深めるには役に立つと思われる。