『ヒトラーとナチ・ドイツ』

全7章中2章がユダヤ人迫害およびホロコーストに割かれているが、全体としてはむしろホロコーストに至るまでの、ナチ体制が確立するまでの歴史について近年の研究成果を含めて紹介したものとなっている。人気の絶頂期におけるヒトラーのイメージが「ドイツを取り戻す偉大な指導者」だったという記述(244ページ)からは、いやでも某国の内閣総理大臣を連想しちゃいますが、タカ派路線で人気を博す政治家の定番路線なんでしょうね。