吉林省公文書館で満州国関連文書発見
3月30日、朝日新聞朝刊、3、20、21面
関東軍が満州中央銀行の行員を対象に、満州事変への貢献度を調査させた報告書が見つかったというのも興味深いが、個人的には開拓団のトラブル、不満に関する記録が興味深かった。
「憲兵隊が記録した開拓団関係者の不平不満」として分類されているものには
「内地での宣伝と実情があまりに違うので、入植早々ごまかされたと思った」 「何の設備もないところに突然入植させるなんて、不安を与えるだけだし、迷惑千万だ」といったものがあり、戦後の南米への移民(というより事実上の棄民)政策を想起させられた。
また、
「日本軍隊は匪賊と同じだ」という声が開拓団関係者から出ているのも、当時の実情をしのばせると言えよう。
(初出はこちら)