二重被爆

asahi.comの記事より。

なぜ原爆は2度落とされたのか 「二重被爆」国連で上映
2006年08月04日11時04分
 広島、長崎の双方で被爆した人たちに焦点を当て、なぜ2度も原爆は投下されたのかと問いかける日本のドキュメンタリー映画二重被爆」が3日、ニューヨークの国連本部で上映された。二重被爆者の山口彊(つとむ)さん(90)が長崎市から駆けつけ、「日本では二度あることは三度あるというが、三度目はあってはならない。核兵器廃絶のため、みなさんの力が必要です。私も命の限り訴え続ける」と、会場の国連職員らに訴えた。


3度目の原爆は許してはならないと訴える山口彊(つとむ)さん=ニューヨークの国連本部で
 今年完成した約1時間の映画は、山口さんへの聞き取りを中心に進む。造船技師だった山口さんは61年前の8月6日、出張中の広島で被爆して大けがをし、生まれて間もない長男と妻の元にという一心で長崎に戻った翌日の9日、再度被爆した。短歌をたしなむ山口さんが、広島の太田川を埋めて流れる遺体を「人間筏(いかだ)」と表現した同名の短歌集の作品などが、英語の字幕で紹介された。
(中略)
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 「二重被爆」は6日午後1時と3時の2回、東京都中央区築地5丁目の浜離宮朝日ホール小ホールで上映され、映画制作に協力した星野仙一さんと主題歌も歌う歌手の加藤登紀子さんのトークセッションもある。

昨晩は珍しく晩に(野球以外の)テレビを観ていたらこの山口さんを取材していた。本当にそうしたことが起こりうるんだ、と「現実」というものの測り難さを思い知る。