これはすごい!

衝撃の告白だ。

『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』という書を読みました。というより、要点に目を通したというほうが正確です。
この書は「女性のためのアジア平和国民基金編」となっています。出版元は龍渓書舎です。


日本政府が平成4年から5年にかけて発表した「いわゆる従軍慰安婦問題の調査結果について」という資料の「概要紹介」を単行本の形にしたものです。


この資料は慰安婦問題の研究者、専門家たちはとっくに読んでいるものでしょう。
しかし私にとっては初めての通読でした。そして目を通して驚き、かつ納得したことは「日本の政府や軍が女性を組織的に強制徴用して慰安婦にしたという文書上の証拠はない」という趣旨の政府の言明どおり、ここに概要が紹介された資料はみな慰安婦が募集され、軍はむしろ募集にあたる業者に対し強制徴用の類の行為はとらないよう警告していたような事例ばかりだった、という点でした。
(ステージ風発 「慰安婦は徴用ではなく募集だったーー日本政府調査資料から」

文章書いて飯を食っている「ジャーナリスト」が慰安婦問題についてさんざんコミットしておきながら、『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』をみてなかったとは。しかも「要点に目を通したというほうが正確」なのに「通読」したと詐称(笑) もうひとつ妙なのは、「日本政府が平成4年から5年にかけて発表した「いわゆる従軍慰安婦問題の調査結果について」という資料の「概要紹介」を単行本の形にしたものです」ってところ。『政府調査「従軍慰安婦」関係資料集成』はその名の通り資料集なんだけど、「概要紹介」? ひょっとしてこれと混同してるとか? 資料解釈のお粗末さについてはコメント欄で「眠れぬシーサー」さんとかni0615さんが指摘されているので、そちらを御覧下さい。古森氏の反応には怒りを通り越して笑いが浮かんできます。