「グアム強制売春」裁判続報

「グアム戦犯裁判において裁かれた性暴力の事例」というエントリで言及した強制売春の事例についてですが、同じ事例と思われる戦犯裁判の記録がすでに1995年の段階で報道されていたことを発見しました。11月30日付け朝日新聞朝刊です。

戦犯裁判の記録に慰安婦2人の名前 米・公文書館で発見 /神奈川


日本人と朝鮮人が協力して従軍慰安婦問題などを究明している朝鮮人強制連行真相調査団(団長・鈴木二郎都立大名誉教授ら)が、米国にあった戦犯裁判記録から、グアム島で強制売春させられた現地の二人の女性の名前を見つけたことを明らかにした。日本側の同じ裁判資料に、女性を慰安婦として日本軍にあっせんしたと記述があり、調査団は「慰安婦問題が戦争犯罪であることを示す具体的な資料だ」と指摘。(中略)
 記録は今年七月、調査団が米の公文書館で見つけたBC級のグアム戦犯裁判の一つにあった。それによると、第二次世界大戦中にグアム島にいた日本人移民の貿易商が、「日本軍に協力した」などとして反逆罪に問われ、その一つに、現地の女性二人に対し、「同意なく売春を強制した」容疑があった。貿易商は終戦間もなく、死刑判決を受けたが、終身刑に軽減された。
(後略)

グアム法廷で強制売春が裁かれた事例はそもそも二つだけとのことですから、まず間違いないでしょう。なお、この件については
http://ianhu.g.hatena.ne.jp/kmiura/comment?date=20070702#c
もご参照ください。