米軍、ブーゲンビル島の遺棄兵器を処理

 【ワシントン=山本秀也】米政府は21日、太平洋戦争の激戦地だった南太平洋のブーゲンビル島で、戦後64年ぶりに遺棄兵器類の処理作業を開始すると発表した。米軍の飛行場があった同島西部タロキナ周辺での実態調査を国務省の専門家チームが進めた上、本格的な処理にあたる。
 パプアニューギニア政府の要請によるもので、不発弾処理や戦車など大型兵器の残骸(ざんがい)回収が中心となる。同島では1943(昭和18)年11月から45(同20)年8月の終戦まで、米軍など連合軍部隊と旧日本軍守備隊の間で戦闘が続き、病死を含め約2万人の旧軍将兵が死没。日本政府などによる遺骨収集作業がなお続いている。

よくもまあ今まで放置しておいたものだと思いますが、もちろん日本だって偉そうなことは言えません。太平洋戦線で戦場になった島々の環境が蒙ったダメージというのは、アジア・太平洋戦争についての議論のなかでもまだまだ十分な注意が払われていないのではないか、と思います。