西松建設「和解」続報

以前にとりあげた件について進展があった模様。10月20日朝日新聞(大阪本社)朝刊は「西松、強制労働で「和解」」という見出しで次のように報じている。

 戦時中に広島県内で強制労働させられた中国人元労働者らが西松建設を訴え、07年の最高裁判決で原告の敗訴が確定した訴訟にからみ、同社が2億5千万円を信託して基金を設立し、金銭補償をする条件で元労働者側と和解することになった。関係者への取材でわかった。元労働者側の「受難の事実」に対する同社の謝罪も和解条項に盛り込まれる見込みだ
(後略)

強調は引用者。花岡事件をめぐっては和解条項の中に「被控訴人〔=鹿島〕の法的責任を認める趣旨のものではない旨主張し、控訴人らはこれを了解した」という一節が盛り込まれ、この件につき元原告に事前の説明がなかったとして元原告と日本側代理人らが対立する事態にもなっているので、強調部分の見込みがどのように実現されるか、注目したい。