遺棄化学兵器の廃棄、はじまる

 【南京(中国江蘇省)=奥寺淳】旧日本軍が中国に放置した毒ガスなどの遺棄化学兵器を廃棄する作業が1日、中国江蘇省南京で始まった。中国国内に約40万発あるとされる遺棄化学兵器を日本政府の責任で爆破処理する作業で、中国で廃棄が始まるのは初めて。1年程度かけて南京の約3万6千発を廃棄し、他の都市にも広げていく方針だ。
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 化学兵器はこのほかにも吉林省ハルバ嶺に30万〜40万発が埋まっていると推定されている。来年をめどに廃棄処理施設をつくる予定だが、「手作業で回収するため、処理できるのは年1万発程度」(内閣府)。12年4月となっている廃棄期限の延長は避けられない情勢だ。

なにぶん対象が化学兵器ですから作業に慎重さが要求され時間がかかるのはある程度やむを得ないことでしょうが、処理が終わるまでにまた黒竜江省で起きたような被害(記事中でも言及されています)が起きないよう、日中両当局には必要な手段を講じてもらいたいものです。