ただの厄介払いに歓喜するひとびと

昨年書いた「85年目の12月13日」という記事に噴飯もののコメントが付いていました。

たけぞう  

誠に残念です・・・

外務省ホームページの、南京戦で「非戦闘員の殺害があったことは否定できない」との記述の根拠を質問したところ、林外相は「外務省が作成したもの(で)は確認できない」と。

結局は中国のプロバガンダだったということでしようか?

この駄コメントは和田政宗議員のくだらない点数稼ぎを念頭に置いたものです。

これは外務省のくだらない「逃げ」で、歴史的事実と国際法上確定した法的事実に照らせば「ない」とは言えない一方、「ある」と答弁して自民党の右派のご機嫌を損ねるわけにもいかない。「外務省が作成したものは確認できない」ならギリギリ(厳密に言えば南京の日本大使館が当時送った公電などは「記述の根拠」になりそうですが)うそにならずにこの板挟みに潰されずに済む、と考えたのでしょう。外務省が「作成」というのもアホらしい話で、言葉通りなら「保有」は除外されてるわけです。

南京大虐殺の証拠のなかで外務省が「作成」した公文書はそう重要なものではありません。虐殺の「有無」という論点についてであればほとんど無意味です。つまり林外相の答弁も無意味だということです。