グッテンタグ作品についての報道への反響

ビル・グッテンタグ監督による、南京事件を扱った映画の情報はすでにIMDBにも掲載されており、それによると現在ポストプロダクション段階、タイトルはNankingとなっており、ウッディ・ハレルソンがウィルソン医師役で、マリエル・ヘミングウェイ(アーネストの孫)がミニー・ヴォートリンの役でそれぞれキャスティングされている。


さて、この映画に関する産經新聞の報道(というより悲鳴だね、あれは)の杜撰さについては青狐さんがすでに分析しておられるし、そのアジびらまがいの用語センスについては私もコメントしておいた。2chねらーじゃあるまいし、アイリス・チャンの名前に刺激されて、まだ完成してもいない映画を脊髄反射的に「反日映画」と決めつけるのは、およそ言論機関のやることとして致命的な恥さらしだと思うのだが…。


ブログ界にもいくつか反響があったようで。ここをみるとプロデューサーにメール送っちゃったみたい。まあ南京事件否定論が第三国の人間に通用するかどうか、経験してみるのもいいんじゃないでしょうか。東京裁判の資料なんかは当然リサーチするだろうから「人口20万のところで30万は殺せない」とか「リアルタイムでは報道されなかった」なんてこども騙しは通用しないしね。「中国人の証言なんか信用できない」なんてのはたちまちレイシズムの烙印押されておしまいですよ。それにしても

また、わが国ではこれまで公開されてきた数々の「虐殺の証拠」とされている写真や証言について、専門家による客観的かつ科学的分析を行った結果、その全てが証拠能力を持たない事を証明できます。

専門家? 心配しなくたって制作サイドもファクトチェックの専門家を雇うなり近現代史の専門家に監修を依頼したりするでしょうから、東ドイツ政治史の専門家の出る幕じゃないと思いますけどね。とりあえずはこれにきっちり再反論することにチャレンジしてはいかが?