「言われているような南京大虐殺」はなかったろう論

青狐さんが「ローカル定義症候群」と名づけているものだが。
しかし彼らは原爆投下とかシベリア抑留といった日本の被害についても、日米間、日ロ間で認識が違っているということをどう考えているのだろうか。日本で一般的な原爆被害、シベリア抑留被害に関する認識について、実証的に「ちょっと弱い」部分があったとして、アメリカ人やロシア人が「言われているような原爆投下はなかった」「言われているようなシベリア抑留はなかった」という本を書き、それがネットでは単純化されて「原爆投下はなかった」「シベリア抑留はなかった」と言い出したらどう感じるのか? もっとも、中国残留孤児に対するこの社会の対応を見ていると、「別にいいんじゃない? 60年前のことだし」と言い出す人間もけっこういそうである…。