なに一つ説明してもらった覚えはない、とする根拠

非常にわかりやすい最新の事例より。
http://d.hatena.ne.jp/HALTAN/20080810/p1

「不誠実なお前が気に入らない」と言われても、あなたの要求する誠実というのが何なのか、よく分からないんですよ。分かる範囲内ではお答えしたつもりなんですが、これ以上を求められても困るというのはあります。

これは次のような私のコメントを受けての言明です。

前回の時と違って今回は「不誠実なお前が気に入らない」というのが主たる動機なので、「噛みついてる」と云われればその通りです(ただ、9日付けのエントリでとりあげた仏伊の反ロマ政策が示すように、やはり現代社会はホロコーストが突きつけた問題を克服できてはいないわけで、「ホロコースト」への言及を恣意的に封じる、一件もっともらしい論法を批判しておく必要は別に感じてもいるのですが)。
ただ、私が「お前の不誠実にハラが立つ」と言ってるのに、彼はそれを「歴史修正主義者扱いしようとしている」とか「ウヨじゃないのに」などと言ってずらすんですよ。だれもそんなこと言ってないだろ、と。ほんと、つかみ所がないです。

ね? 第二段落を(引用しておきながら)丸々スルーしてるでしょ?

自分は「『ホロコースト』への言及を恣意的に封じ」てはいません。他者をナチス呼ばわり(!?)して平気なドイツ史の専門家というのが恐ろしいと申し上げているだけで御座います(→2008-08-08■[左の旦那様]ええ、サヨク『も』嫌いですよ

だから、オレが尋ねてるのは「四川大地震をネタとして使う経営学者やナチスドイツを野党批判に使う政権党の幹事長が恐ろしくないのはなぜ? 全体主義や優生思想なら分かるのにホロコーストだと分からないのはなぜ?」ってことなんだけど、ただの一言もこの点についての説明はないよね?


彼の根本的な不誠実はなにかと言えば、「ホロコーストって優生思想の問題でしょ?」って認識を前提にはなしをはじめたくせに、その認識の誤り(というか不十分さ)を指摘されても自分の主張の根拠をこれっぽっちも見直そうとしなかったところ、でしょう。例の「階級闘争史観」についても同じことが言えそうです。自分がもっている固定観念から一歩も踏み出そうとしないんですよ。