歴史修正主義者への最初のテスト

このところ、またしても「とっくの昔に論破され破綻されたはなしを歴史修正主義者が蒸し返す」という光景が目につくようになりました。なにしろ首相が歴史修正主義者ですからね。連中が活気づくのはわかります。でも相変わらず勉強してないんですね。しかも国会議員や(いちおう)全国紙の記者のおつむの中身が2ちゃんまとめサイトと同じレベル、という惨状です。そんな彼らには、まず次のような質問をしてみるのがよいでしょう。
南京事件否定論者に対して
いまだに「人口20万の都市で30万人は殺せない」と大真面目で寝言を言う人間に対しては、「なぜ中国軍将兵を無視するのか?」と問うてみましょう。多くの場合、彼らは「南京大虐殺とは非戦闘員を30万人殺したというはなしであるはずだ」という俺様定義を持ち出しますので、「いったい誰がそんなことを言っているのか、ソースつきであげてみよ」と追及すると、彼らには「話をそらす」という選択肢しか残りません。
なお「人口20万……」論者に対しては、「安全区委員会の欧米人の言うことを信じるのか?」から出発すると言う手もあります。
・「慰安婦」問題否認論者に対して
アメリカ戦時情報局心理作戦班による「日本人捕虜尋問報告 第49号」が否認論の根拠になるといまだに思い込んでる手合いには「証言―より正確に言うなら、誰の供述であるかすら明らかでない供述の記録―は証拠になるのか?」と問いただして言質を取っておきましょう。まあ「お前はその報告書を全部読んだのか?」と確認するという手もありますが。