『 南京大虐殺否定論 13のウソ』、新装版

1999年に柏書房から刊行された『 南京大虐殺否定論 13のウソ』(南京事件調査研究会編著)が、先日 "KASHIWA CLASSICS" の一冊として再発売になりました。
http://www.kashiwashobo.co.jp/cgi-bin/bookisbn.cgi?isbn=978-4-7601-4094-7
定価が上がってしまっている点、また否定派がこの数年に言い出したこと(ベイツらを国民党の工作員とする説、中国は国際連盟で大虐殺を訴えたが相手にされなかったとする説)がカヴァーされていない点はちょっと残念です。値上げするのですから「新装版の序文」くらいはつけてもらいたかったところ。とはいえ、品切れになっていた本書が書店に並ぶこと自体は歓迎すべきことでしょう。「13のウソ」というタイトルが書店を訪れる人々の目に触れるだけでも意味があります。


で、ついでに『WiLL』の今月号もちょこっと立ち見。あんなものを衆人環視のなかで長時間手にとるのは究極の羞恥*1プレイなので「虐殺を認めた「日中歴史共同研究」徹底批判」と題する座談会を中心にざっとながめた程度ですが。やはり安倍政権時代に始まった「日中歴史共同研究」が否定論にあっさりとダメ出ししたのは否定派にとって相当な痛手であったらしいことがわかります。

*1:誤変換をこっそり指摘されたのでこっそり訂正します(^^;