吉田裕、『現代歴史学と戦争責任』、青木書店

『日本人の戦争観』『日本の軍隊』『天皇の軍隊と南京事件』といった他の著作と重複する論点もあるものの、非常に重要な問題提起を含んでいるので今日入手が困難なのが惜しまれる一冊。特に興味深かったのが、戦後の歴史学のあり方や「進歩的知識人」の戦争責任論への反省を論点として含む第II章「日本近代史研究とオーラル・ヒストリー」、第VI章「極東国際軍事裁判と戦争責任問題」、第VII章「占領期における戦争責任論」。後ほど追記する。