2016-01-01から1年間の記事一覧

もう9年経つんですけど……

自分が担ぎだした田母神俊雄と選挙資金をめぐって泥試合を続けているチャンネル桜の水島社長。しかしカネのはなしとなると気になりますよね。映画『南京の真実』はどうなったのか? と。久しぶりにホームページをチェックしてみたら、「ご支援の状況」こそ「…

井上靖『中国行軍日記』刊行

2009年に、小説家の井上靖が招集されて日中戦争に従軍した際の日記が発見されたというニュースについての記事を書きました。その日記や戦地からの手紙などを収録した『中国行軍日記』が刊行されるとのことです。 朝日新聞DIGITAL 2016年3月18日 静岡)井上靖…

トリヴィアは所詮トリヴィア

ここでまとめられてる、先週私のTLにも流れてきた件。発端はこのツイート。 まあこの手の人間にはなんでも「サヨクの陰謀!」「グンクツ脳!」に思えるのかもしれないけど、ちょっと考えれば「赤紙」が戦時動員の代名詞として記憶されるようになったことには…

いったいどんな「事実」?

日本政府が国連女性差別撤廃委員会の対日審査の場で「強制連行」を否定するらしい、という報道に対して2月1日に記事を書いたわけですが、報道通りに2007年のインチキ閣議決定を盾に「強制連行」を否定した外務省の杉山審議官は「なお、「性奴隷」といった表…

2・26事件から80年

80年前の今日は2・26事件が勃発した日ですが、このクーデター未遂事件(ないしクーデターを利用したカウンタークーデター事件)は翌年の南京大虐殺にも影を落としています。 上海派遣軍〜中支那方面軍の司令官松井石根は予備役から復帰して就任しましたが、…

日本軍と酒

こんな本が刊行されたとのことです。 高森直史、『海軍と酒 帝国海軍糧食史余話』、潮書房光人社、2016年2月 私がこれまで読んできた文献、資料は陸軍に関するものが中心なのですが、これも機会があれば読んでみたいと思います。 陸軍における飲酒の実態につ…

日韓「合意」連続シンポジウム

東京なので私は参加できませんが。 http://fightforjustice.info/?p=4161 日韓「合意」と日本の「慰安婦」問題認識――忘却のための「解決」は許されない 日時:2016年2月27日(土)13:30〜17:15(開場=13:00) 会場:韓国YMCA地下ホール・スペースY 参加費:…

そんな重大な機密が漏洩!

みなさん、大変です! 自衛隊に震撼すべき弱点があることが暴露されてしまいました。スーパーの前で反戦平和の歌を歌ったり、核兵器廃絶の署名活動をしたりすると自衛隊の戦力が損なわれるんだそうです! こんな弱点が中国や北朝鮮やロシアに伝わったら大変…

2007年の「閣議決定」について

安倍首相がことあるごとに自らの大手柄のように吹聴する07年の「閣議決定」(=辻元清美議員の質問主意書に対する答弁書)ですが、その欺瞞については以下のエントリをご参照ください。 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20150806/p1 http://d.hatena.ne.jp/Ape…

デマゴーグと首尾一貫性:ガメのケース

川口マーン恵美の記事に対する id:Fondriest さんの 次のような分析は非常に興味深いです。 馬鹿馬鹿しい?つまりマーン記事は事実についての調査や叙述ではないし何かを論証しようとしているのでもないということだ。彼女は自分を主人公とした「物語」を語…

「Japan デビュー」訴訟、チャンネル桜の逆転敗訴

関連エントリ http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090423/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090618/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20100525/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20140116/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20150127/p1 http://d.hatena.ne.jp…

久々の「七平メソッド」解説

『日本人とユダヤ人』(以下、引用の出典は角川文庫版のページ数のみを示す)の第十二章は「しのびよる日本人への迫害」というおどろおどろしいタイトルがつけられており、さすが反共デマゴーグだけあって「中韓の反日包囲網がっ!」とか「マスゴミは在日に…

『戦場体験者 沈黙の記録』

保阪正康、『戦場体験者 沈黙の記録』、筑摩書房、2015年7月 筑摩書房のPR誌『ちくま』での連載をまとめたもの。著者が聞き取りをしてきた旧軍関係者の証言を紹介しつつ、それらが戦後の日本社会で公にはほとんど語られなかった、という意味での「沈黙」の意…

「道義的責任」のインチキ

秦郁彦と(日本軍「慰安婦」問題で)肩を並べて登壇した大沼保昭氏にせよ、ネトウヨ顔負けの戦後史観を『SAPIO』誌上で開陳した*1井上達夫氏にせよ、「アジア女性基金」擁護派ってほんと歴史修正主義に甘いですよね。 小林よしのりを看板にした雑誌を媒体に…