2010-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「女性・戦争・人権」学会第12回大会(追記あり)

「女性・戦争・人権」学会の第12回大会が今日、同志社大学室町キャンパスで行なわれました。非会員の参加も可能とのことでしたので、午後のシンポジウム「「女性国際戦犯法廷」10年を迎えて――ハーグ判決実現に向けた課題と展望――」に出かけてきました。パネ…

放送予定(遅すぎ)

今日放送があることは把握していたのだが、先日番組サイトをチェックしたらまだ更新されてなかったので内容がわからず、そのままになっていた。 6月26日 (土) 午前8時00分〜 BShi 証言記録 兵士たちの戦争 「生き延びてはならなかった最前線部隊 〜ニュー…

つい最近の歴史を“修正”するひと Part II

なかなか笑えます。 http://gamayauber1001.wordpress.com/2010/06/25/1023/ 「非実在」裁判記録を読んで涙が止まらないとかなんとか言ってたのに、「牛蒡がどうとかこうとか(中略)、わしにはあんまり興味がわかない話」だってよ。資料的根拠を問われたら…

「男らしさ」の二つの類型

『連続講義 暴力とジェンダー』(林博史ほか編著、白澤社)に収録された林博史氏の「講義5 日本軍「慰安婦」制度と米軍の性暴力」において、米軍の「性管理政策」を分析する過程で、著者は「男らしさ」に2つのタイプがあることを指摘している。「強いとかた…

これが歴史修正主義的な欲望でなくてなんなの?

大塚 南京虐殺があると思っているんだったら、知識人であるはずの東がなぜそこをスルーするわけ?知識人としてのあなたは、そのことに対するきちんとしたテキストの解釈や、事実の配列をし得る地位や教養やバックボーンを持っているんじゃないの? 東 そんな…

つい最近の歴史を“修正”する言論人

ちなみに当時ぼくに向けられ、いま某ちくま新書でも繰り返されている批判は、「南京虐殺否定論の自由を’守る」という東浩紀の発言が曲解され、結果的に素朴な右翼に悪用される危険もあるのだから言葉を慎むべきだ、というものですが、これはもう単純に言葉狩…

明日、「慰霊の日」

明日6月23日は沖縄戦で日本軍の組織的抵抗が終了した日付にちなんだ「慰霊の日」だが、今日22日の朝日新聞朝刊「ひと」欄では牛島満第32軍司令官の孫にあたる牛島貞満氏(学校教員)がとりあげられている。氏は『世界』の臨時増刊『沖縄戦と「集団自決」』(…

あきれ果てた言い訳

「小沢(一郎)翼賛ブログ」の一つとして一部で話題の「カナダde日本語」。ここは以前に、田母神「論文」を取り上げたエントリ中で「超A級戦犯を祖父に持つ麻生〔太郎〕」などというひどい間違いをしていたのでその旨指摘したことがあるのだが、いつまでたっ…

補足3

Bill_McCreary 2010/06/15 22:37 私もこの本は現在読んでいる最中です。なかなか三光作戦の本はないので、貴重ですね。 (後略) (http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20100613/p1#c1276609051) ミネルヴァ書房刊の『大量虐殺の社会史』(松村高夫・矢野久編著)…

補足2

minazuki6 「洗脳」って何で恐ろしい響きに感じるんだろうか「汚脳」とかだったらわかるが 2010/06/14 (http://b.hatena.ne.jp/entry/d.hatena.ne.jp/Apeman/20100613/p2) 実際、「洗脳」ないし "brainwashing" という語は中国語由来なのであって、中国共産…

補足

昨日は「収容者(戦犯容疑者)たちが自白に至るまでの過程を「洗脳」と呼ぶことは、この語に右派がこめている悪意を排除するという条件付きで可能である」と書いたけど、そしてそれを撤回するつもりはないけれど、これはもちろん積極的に「洗脳」として認識…

「洗脳」について

三光作戦については撫順戦犯管理所の元収容者たちによる証言がよく知られており、またそうした証言者たちは「洗脳」されたのだとする右派のキャンペーンがあることもよく知られている。元収容者たちの供述調書は『日本軍の治安戦』でも資料として利用されて…

『日本軍の治安戦』

笠原十九司、『日本軍の治安戦 日中戦争の実相』、岩波書店(シリーズ 戦争の経験を問う) ひきよせて寄り添ふごとく刺ししかば声も立てなくくづをれて伏す 本書は歌人・宮柊二の上に引用した歌の紹介からはじまっている。自らも歌集を出しておられる笠原氏…

どうせなら……

Non title(Tsuneishi) 無題(常石) 「菅新内閣誕生」 米国人が日本の政権交代について、イタリアのようにスキャンダルまみれのしょうもない首相が返り咲き、居座っているよりはよい、と慰めてくれた。 そうですな、票を盗んで大統領になりありもしない大量破…

「言わずに死ねるか!」だそうで

朝刊で見た『週刊ポスト』の広告のデムパぶりにクラクラしてしまいました。 [憂国オピニオンワイド]言わずに死ねるか! 筒井康隆 沖縄よ、いっそ「独立」してみたらどうだ - 三浦朱門 真のエリート育成には「体罰復活」しかない - 山折哲雄 多神教国家ニッ…

「歴史から消された兵士たち〜中国“抗日老兵“の歳月〜」

昨日、番組がはじまるちょっと前に放映予定に気がついてあわてて録画したものです。 2010年 6月 5日(土) NHK BShi 「歴史から消された兵士たち〜中国“抗日老兵“の歳月〜」 太平洋戦争末期、連合軍の中国部隊・蒋介石率いる国民党軍がビルマでの戦いで日本…

“戦争の経験を問う”ことについて

以前にちょこっと言及した岩波のシリーズ「戦争の経験を問う」、笠原十九司さんの『日本軍の治安戦――日中戦争の実相』が刊行されたのでいま読んでいるところです。同書では笠原さん自身の先行する業績として『岩波講座 アジア・太平洋戦争 5 戦場の諸相』に…