沖縄戦

「"tell"だから命令じゃない」論を駁す

最近しばしば見かけるのが、『沖縄タイムス』が報道した米文書には林博史氏の「恣意的な翻訳」がある、という主張です。問題の米文書についての林氏の解説についてはこちら。これに対する右派の攻撃については(とりあえず目についたところということで)こ…

メモ

OSのアップデートはおおむね順調にいったものの、RSSリーダーとブラウザの具合がいま一つで、他ブログのチェックを怠りがちな今日この頃ですが、気がついた範囲で重要と思われるものを。 id:noharaさん経由で、マガジン9条〜この人に聞きたい『林博史さんに…

亀田スタイル

on subjectivity on objectivity 沖縄戦は事実上日本の領土内で行なわれた唯一*1の地上戦であり、民間人に限定しても当時の沖縄県民の5分の1ほどが死亡したとされているわけである。他のいかなる都道府県も、広島県や長崎県でさえ、これほどの比率で非戦闘員…

時野谷本と坪井流史料分類法

先日から紹介している『家永教科書裁判と南京事件 文部省担当者は証言する』ですが、いやぁ本というのは買ってみるものですなぁ。なにに行き当たるかわかったものじゃない。 bat99さんが紹介しておられる江口圭一、『十五年戦争研究史論』での教科書検定にま…

戦傷病者戦没者遺族等援護法の問題

ni0615さんが本日のエントリ「産経新聞が沖縄戦犠牲者感情を無視する卑劣漢の本性顕す。」でとりあげているのは、遺族年金が戦争体験についての証言を歪めているのではないか…という右派の勘ぐりの問題。実はこれ、上記『家永教科書裁判と南京事件 文部省担…

続・教科書調査官の証言

時野谷滋、『家永教科書裁判と南京事件 文部省担当者は証言する』、日本教文社 同書より、1983年の検定で対象となった沖縄戦の記述をめぐるやりとりについて。 なお、この本は表題が示す通り、裁判(第3次訴訟)での双方の主張についても旧文部省の視点から…

そもそも教科書の記述はどう書き換えられたのか

承前。 個人的には、直接の介入と間接的な影響力の行使とか、氏が参照している歴史研究者の抗議内容のように直接的な命令や暴力による強制と実行を容易にしたりそのような行動を選好するように誘導することを区別しない思考というのは非常に法的ではないなあ…

最強伝説おおや

on 「おおやにき on performativity」 「全体的な感想としてはElleさんと同じく反論・批判になっているのかどうかという点で首をかしげざるを得ない、という感じ」という点については、“ええそうでしょう、自分に対する「反論・批判」というのはきわめて限ら…

パフォーマティヴな否定論

かつて女性国際戦犯法廷を批判したこと(このエントリを中心としてその前後のエントリにおいて)をご記憶の方もおられるかもしれない法学者、大屋雄裕氏が沖縄戦「集団自決」をめぐる教科書検定問題についてエントリを書いている。 結果が気に入らないからと…

文部省教科書調査官の証言

捨身成仁日記 「そもそも集団自決問題は軍による島民虐殺をごまかすためにお上が持ち出したものだろうに」 駄文 「集団自決があったことそのものが疑われるのではないか?という疑問」 上記2エントリのソースになっているのがこちら。「集団自決」について…

沖縄戦「集団自決」に関する教科書検定をめぐって

多くの人々が亡くなったばかりの時点でこういうことを書くのはちょっと不謹慎のような気がして控えていたのだけれども、二つの出来事を対比してみる時どうしても頭を去らないことがある。ビルマ軍がデモ隊を武力鎮圧し日本人カメラマン長井健司さんが亡くな…

Stars&Stripes紙、沖縄戦に関する教科書検定に言及

米軍兵士向けの日刊紙 Stars&Stripes は4月7日、"Okinawans outraged by what they say is a cover-up of military-urged mass suicides during WWII battle" と題する記事を掲載。 翌8日には "Survivors remember commotion then calm inside Okinawa cave"…

戦争体験の多様性

(実際にアップロードしたのは8月31日です) 産經新聞の報道により一部で盛り上がりを見せているのが、沖縄戦の際の渡嘉敷村での民間人集団自決が「軍の命令によるものではなかった」とする新証言、というトピックである。この件に限らず沖縄戦全般について…