2007-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「原爆投下しょうがない」by 防衛大臣(追記あり)

どのタグをつけるべきかちょっと迷うが…。長崎県島原市生まれ、長崎県第二区選出の久間センセイがこうおっしゃったとのこと。 久間防衛相、米国の「原爆投下しょうがない」 久間章生防衛相は30日、千葉県柏市の麗沢大で講演し、先の大戦での米国の原爆投下に…

エントリ「慰安婦・慰安所に関してオンラインで閲覧できる一次史料」へのコメント用エントリ

3月4日のエントリ「慰安婦・慰安所に関してオンラインで閲覧できる一次史料」のコメント欄が制限字数に達しましたので、以後こちらをご利用ください。 totさん、表示されなかったコメントはご希望があれば私の方で通知メールからコピペさせていただきますが…

『蒋介石秘録』、『中国抗日戦争画史』

さほど資料価値のあるものでもないのだが、古書店で見つけたので。 南京事件の犠牲者数を「三十万人とも四十万人ともいわれ」としているのは某新聞社で連載され系列出版社から単行本になった『蒋介石秘録』。その新聞社とは… そう、産經新聞。第1巻収録分の…

今月の新刊

次々に積んどく本がたまるので困ったもんです。 林博史、『シンガポール華僑粛正 日本軍はシンガポールで何をしたのか』、高文館 林氏にはすでに『華僑虐殺 日本軍支配下のマレー半島』(すずさわ書店)という著作があり、また先日ここでも紹介した『戦争犯…

松井石根と中島今朝吾

敗戦時に東部憲兵隊司令官だった大谷敬二郎は『昭和憲兵史』(みすず書房)や『憲兵 自伝的回想』(新人物往来社)などで、二・二六事件後に憲兵司令官となった中島今朝吾の政治的な動き(代表的なのが廣田内閣総辞職後に組閣の大命を受けた宇垣一成を脅迫し…

笹川良一の見た松井石根、谷壽夫

本日の収穫、『笹川良一の見た! 巣鴨の表情 戦犯獄中秘話』(文化人書房)。 扉の写真。すごいセンスだ…。 写真のキャプションに笹川良一「氏」とあるが… 実は著者は笹川良一本人ではなく、櫻洋一郎となっている。 本書成立の背景をいろいろと想像させるの…

ある序文

昨日の古書店巡りの途中で奥崎謙三の家に遭遇してしまったことは本館で書いたが、その折の収穫。中国帰還者連絡会・新読書社編、『侵略 中国における日本戦犯の告白』(新読書社)。初版が1958年、82年に新版新装第1刷が、84年に新版・増補第1刷が発行されて…

「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」記者会見

中山成彬元文部科学相が会長を務める「日本の前途と歴史教育を考える議員の会」の南京問題小委員会が昨日記者会見をやったとのこと。出席者は中山成彬会長、小島敏男幹事長、西川京子事務局長、そして戸井田とおるセンセイ。戸井田センセイのブログ「丸坊主…

昨日の収穫

古書店にて。集英社の『昭和戦争文学全集 3 果てしなき中国戦線』、堀田善衛の『時間』を収録。1953年から『世界』に連載され55年に単行本化。一人の中国人を主人公とし、彼の目を通して陥落前後の南京を描いたもの。解説によれば約3分の2ほどに縮めた抄録…

5月25日の衆院外務委員会における南京事件論

ようやく議事録が公開されたので。 ○松原委員 (前略) 次に、日中関係の問題を幾つか議論していきたいと思うわけでありますが、先般、中華人民共和国の国務総理、温家宝さんが日本に訪日をなさったわけであります。このときに、有識者、学者の方々から「温…

『第百一師団長日誌』

tomojiroさんからのご教示で『第百一師団長日誌 伊東政喜中将の日中戦争』(古川隆久ほか編、中央公論新社)が出版されていることを知り、購入。 手にとって最初に感慨を覚えたのは、三人の編者がみな1962年生まれということ。この種の仕事でも戦後派が中心…

木で鼻をくくるお手本

「四十人の名簿はロシア側のもので、日本側に従軍の記録はない」というのが日本政府の見解だそうで。45年の夏に焼いてしまったのか? あからさまにやる気がないな。 東京新聞 6月6日 北方少数民族 戦時徴用実態調査へ サハリンで今秋にも 政府に補償求め 太…

『月刊現代』7月号

立花隆の「私の護憲論 前編」、半藤一利・秦郁彦・保阪正康のトリオによる鼎談「白熱討論「靖国神社」 昭和天皇の怒りを鎮めるために」、A級戦犯だった東郷茂徳を父に持つ東郷和彦の「「靖国問題」の思考停止を憂う」と、保守系の論者をずらり並べたあたりに…

CIA、イラクの混乱を予測、と…

ワシントン・ポストの6月3日付けの記事、"Before War, CIA Warned of Negative Outcomes" によれば、CIAが2002年の8月に現在のイラクのアナーキーな状態、テロの横行、アメリカへの反感の強まり等を予測する機密報告書を出していた…ということなんだが、そん…

予告

荒井とみよ、『中国戦線はどう描かれたか 従軍記を読む』、岩波書店 笹川裕史・奥村哲、『銃後の中国社会 日中戦争家の総動員と農村』、岩波書店 昨日の夕刊の広告で見かけて本屋に出かけたのだが見つからない。「5月の新刊」なのに腑に落ちん…と思っていた…

『NHKスペシャル 硫黄島玉砕戦 〜生還者61年目の証言〜』(DVD)

間違った戦略の下での正しい戦術、の意味を考えさせられる。「玉砕」を禁じられたことがどれほどの苦しみを強いたかはこのドキュメンタリーにも登場する生還者秋草鶴次氏の『十七歳の硫黄島』(文春新書)に詳しい。さらに、敗戦があと一ヶ月早ければ原爆投…

ここまでのまとめ

Yahoo!掲示板でのdeliciousicecoffee氏とのやりとりですが、いくつもの流れに分散してしまって全体像が解りにくくなってきたのでまとめてみました。 ま、もちろん私の視点からの「まとめ」ですんで、彼がこれにどう異議を唱えるかについてもご注意いただけれ…

名簿はいらない!

ご存知の方も多いと思いますが、南京事件否定論者はしばしば「犠牲者の名簿を出せ」と言い出します。戦争中に、しかもその後8年間も敵(日本軍)に実効支配されていた土地でおこった虐殺事件の被害者名簿がきちんとつくられていたらその方が怪しい、と考える…