2008-03-01から1ヶ月間の記事一覧

TBSクイズ番組の件

参考 会津戦争をお笑いのネタにするTBSは恥を知れ TBS番組に会津若松激怒、鶴ヶ城開城「不衛生だから」? 真実はときに不快であって、誰かの感情を害するという理由で真実が枉げられてよいわけはない。また全体として悲惨な出来事であっても、個別の場面…

追記への追記

http://d.hatena.ne.jp/lovelovedog/20080401/wara こういう頑張りをしていただけるところに、いつも感心してしまいます。 頑張り? とんでもない。「近代デジタルライブラリー」のサイトで「兵事主任」と入力して3回ほどマウスをクリックしただけですよ。そ…

それにしても…

「百人斬り」訴訟の時にも感じたことだが、判決にケチをつける人々のなかに裁判の争点を誤解しているひとの多いこと、多いこと…。“争点は『沖縄ノート』の記述の真偽である”的な表現を含む記事、エントリ、コメントは軒並み眉唾だと断言して過言じゃないでし…

主語をあいまいにした読売新聞社説の欺瞞

昨日の判決についての産経新聞の報道については、すでに ni0615 さんが論評しておられます。ここでは本日づけの読売新聞の社説(魚拓)をとりあげてみようと思います。 判決は、旧日本軍が集団自決に「深く関与」していたと認定した上で原告の訴えを棄却した…

沖縄戦「集団自決」訴訟

「沖縄ノート訴訟」判決、元隊長側の訴えを退ける asahi.com 2008年03月28日 太平洋戦争末期の沖縄戦で、旧日本軍が住民に集団自決を命じたとした岩波新書「沖縄ノート」などの記述で名誉を傷つけられたとして、元戦隊長と遺族がノーベル賞作家の大江健三郎…

千原楠蔵と石原莞爾

1年間連載された朝日新聞の企画「新聞と戦争」はまもなく完結となりますが、本日(3月27日)の夕刊には第6面全部(広告のぞく)を使って「封じ込められた「反東条」 元朝日記者・千原楠蔵と陸軍中将・石原莞爾の関係」と題する特集が掲載されている。 千原楠…

『南京の真実』上映情報

もう一つ、すでにご存知の方も多いと思いますが、『南京の真実 第一部 七人の死刑囚』は靖国神社遊就館での“上映”が決まったそうです。「スタッフブログ」によれば上映期間・時間は次の通り。 【上映期間】 ・ 平成 20年 4月 1日(火) 〜 4月 30日(水) ・…

NNNドキュメント’08「兵士たちが記録した南京大虐殺」

別ルートではなしは聞いていたものの、日本テレビのサイトを含めネット上に参照できるリソースがまだないので触れずにいた件ですが、dempaxさん経由で日本機関紙出版(写真集『私の従軍中国戦線 村瀬守保写真集 〈一兵士が写した戦場の記録〉の版元)のブロ…

『SPA!』が9.11陰謀論特集

『SPA!』2008年4月1日号 で、その『SPA!』に寄稿したらしいのがきくちゆみ氏。コメント欄をみると陰謀論を反駁することがいかに手間ひまのかかることか、よくわかる。9.11陰謀論はロッキード事件陰謀論と同じで左右双方を引きつけるからなぁ…。 以前にも何度…

負け惜しみの言い方も知らないやつ

今年はこんな雑魚をいちいちエントリでとりあげたりはすまい、と思ってたんだけどあまりにおかしいので。これはもはやワシ。クオリティー。 http://homepage.mac.com/biogon_21/iblog/B1604743443/C1634184641/E20071008231234/index.html(のコメント欄) h…

『靖国』李纓監督インタビュー

コメント欄でホドロフスキさんが指摘されていたように、本日発売の雑誌『映画秘宝』08年5月号に映画『靖国』の監督李纓氏へのインタビューが掲載されています(78-79ページ、インタビュアー:藤木TDC)。冒頭、試写を観たとおぼしきインタビュアーが「すごく…

実は…

私、シカゴ・ボーイズの手先なんですよ、白状すると。その証拠に、アメリカが民主党政権の時に行ったヴェトナム戦争をとりあげることはあっても、チリのピノチェト政権による人権侵害と自国民殺害をとりあげたことないでしょ?

映画『靖国』続報

asahi.com 2008年03月18日 「靖国」上映を中止 東京の映画館 来月公開予定のドキュメンタリー映画「靖国」をめぐり、都内の映画館1館が、予定していた上映を取りやめることを決めた。「問題が起こる可能性もあり、総合的に判断した」としている。 映画は4…

「すべてを知っているのでなければ何も理解していないと同じだ」論法

本館の方で扱ってもよいテーマなのだが、あえてこちらで。 『日経サイエンス』、「英語で読む日経サイエンス — "Should Science Speak to Faith?"「科学と宗教は対立するのか」より抜粋」 ローレンス・クラウス(物理学者)とリチャード・ドーキンスの討論の…

ニュースピーク

2008年3月16日 ロイター チベット暴動、中国はダライ・ラマ派との「人民戦争」を宣言 中国チベット自治区ラサで発生したチベット仏教僧らによる大規模な暴動を受け、中国の当局者らは、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の支持者らとの「人民戦争…

ソンミ事件40周年

今年の3月16日はソンミ村での虐殺事件から40年目にあたり、現場の記念公園で追悼式典があったとのこと。 中日新聞 2008年3月16日 ソンミ村虐殺40年で追悼式 生存者、元米兵らが参加 (…) 式典には「一部の住民を救った」として知られる元米兵のローレンス…

文部科学省の御都合主義

法華狼さんのエントリ「『発掘捏造』毎日新聞旧石器遺跡取材班著」より。大槻(達也)教科書課長のコメントがすごすぎる。 上高森遺跡の調査報告書は、発掘が始まった九三年以降、ねつ造の発覚までいっさい出ていなかった。文部省の大槻達也・教科書課長は「…

意味がまったく分からない

共感できるかどうかとか、同意できるかどうかとか、そういうのとは別の次元で。誰がって? 西村幸祐センセイですよ。 そもそも軍艦に海上の優先権が与えられていないこと自体、異常なことだ。これでは海上警備出動が発せられていない時なら、自衛艦に易々と…

東京大空襲の背景

明日3月10日はご承知の通り東京大空襲から63年目の日となります。 東京大空襲:「米空軍独立狙い」 江東で報告会「背景に関係者の悲願」(Yahoo!ニュースの魚拓) 3月2日11時1分配信 毎日新聞 1945年3月10日の東京大空襲から63年になるのを前に1日…

また稲田か…

コメント欄でhimitsu04さんが触れておられるニュース。 靖国映画「事前試写を」 自民議員が要求、全議員対象に 2008年03月09日03時24分 靖国神社を題材にしたドキュメンタリー映画の国会議員向け試写会が、12日に開かれる。この映画は4月公開予定だが、内…

パシコン、遺棄化学兵器処理事業から撤退

とかく噂のあったパシコンのニュース。 中国への遺棄化学兵器処理事業、独占受注の会社が撤退へ 2008年3月9日03時05分 読売新聞 旧日本軍が中国に遺棄した化学兵器の処理事業を、国から独占受注してきた大手コンサルタント会社「パシフィックコンサルタンツ…

『ニューズウィーク』日本版3月12日号

すでに青狐さんが書いておられますが、現在発売中の『ニューズウィーク』日本版が「南京のシンドラー」のタイトルで、ジョン・ラーベについての映画(監督:フローリアン・ガレンベルガー)をとりあげています。発売中の週刊誌ですので内容を詳しく紹介する…

臨陣格殺の現場

先日紹介した『司法官の戦争責任』より、臨陣格殺の現場を目撃した法律家の回想を紹介する。今回も引用文の中に長い引用文が含まれていてややこしいのでご注意いただきたい。〔 〕内は引用者の注記。 (…)前野〔東京地裁判事から転じて「満州国」総務庁人事…

「パレスチナ人はショアーを招くだろう」

イスラエルの国防副大臣が、ハマスのロケット弾攻撃に対する報復—として記述すること自体すでに問題なのだが—への決意を語る際、「パレスチナ人はショアー(ホロコースト)を自らの身に招くことになるだろう」という趣旨の発言をした、という驚くべき事実が…

『満鉄調査部の軌跡』ほか

小林秀夫、『満鉄調査部の軌跡 1907-1945』、藤原書店 上田誠吉、『司法官の戦争責任 満州体験と戦後司法』、花伝社(発売、共栄書房) 正月に解消できなかった「積ん読」の一冊をようやく読了。『満鉄調査部の軌跡』は満鉄調査部*1の歴史を大きく4期に分け…

三つの「三・一」(後日追記)

31年9月18日(柳条湖事件)の印象が強いのでほとんど日付を意識したことがなかったのだが、「満州国」の“独立”宣言(32年)も溥儀の即位(34年)も3月1日だったんですな。