戦争責任
12月24日の朝日新聞(大阪本社)朝刊、「イラク戦争検証 日本は」より、谷内正太郎・元外務事務次官のコメント。 日本にとって最も重要な同盟国の米国が、国際社会の反対を顧みず武力行使に踏み切ろうとしている時、「やめておけ」という態度は取り得ないの…
昨年NHKの番組で題材となった(http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20090809/p2)「海軍反省会」のうち第1回から第10回までを文字起こしして刊行された『[証言録]海軍反省会』(戸高一成*1編、PHP)を読みはじめた。「反省会」は131回以上行なわれたと推定され*2…
死刑を免れ釈放されていたA級戦犯を対象に行われた聞き取りの記録「聴取書綴」が国立公文書館に所蔵されていた、ということを8月18日の日経新聞朝刊が報じています。国立公文書館のデジタルアーカイブで検索してみるとすでに公開されていることが確認できま…
Bill_McCreary 2010/06/15 22:37 私もこの本は現在読んでいる最中です。なかなか三光作戦の本はないので、貴重ですね。 (後略) (http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20100613/p1#c1276609051) ミネルヴァ書房刊の『大量虐殺の社会史』(松村高夫・矢野久編著)…
Non title(Tsuneishi) 無題(常石) 「菅新内閣誕生」 米国人が日本の政権交代について、イタリアのようにスキャンダルまみれのしょうもない首相が返り咲き、居座っているよりはよい、と慰めてくれた。 そうですな、票を盗んで大統領になりありもしない大量破…
毎日jp 5月25日 「旧日本軍:住民に戦闘指南 林関東学院大教授、冊子原本を確認」 沖縄戦さなかの1945年4月25日に大本営陸軍部が日本各地の国民義勇隊などに配布した「国民抗戦必携」を、24日までに林博史関東学院大教授(現代史)が米国立公文書館…
『ハート・ロッカー』は現時点で観ていませんので映画それ自体(ないし映画の受賞)について云々するものではありませんが。 監督賞の受賞スピーチより。 And I'd just like to dedicate this to the women and men in the military who risk their lives on…
関連エントリ http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20060828/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20060901/p2 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20060907/p1 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20071227/p1 こちらにコメントしたのだが後述するような事情で掲載される見込み…
47NEWS 2010/01/12 「イラク戦争は国際法違反と結論 オランダ調査委が報告書」 【ブリュッセル共同】2003年の米英主導のイラク戦争を検証していたオランダの独立調査委員会は12日、国連安全保障理事会の決議はイラク侵攻の権限を与えておらず、「戦争…
これまた「反共の名の下における暴力」に関わる話題。1月6日付けの朝日新聞(大阪本社)朝刊、国際面に「ベトナム戦争の解釈「平和維持」 韓国にベトナム反発」と題する記事が掲載されている。韓国が「功労者の顕彰制度に関する法改正」に際してヴェトナム戦…
日本における「靖国神社」とある意味で似た問題がヨーロッパにもある、ということ。 asahi.com 2010年1月6日 「ローマ法王、政治は苦手? 「尊者」認定でユダヤ人反発」(魚拓1ページ目、2ページ目) (……) ローマ法王庁(バチカン)は昨年12月19日、前…
47NEWS 2009/12/07 「日本、ロシア主戦派の同盟案黙殺 日露戦争直前、新史料発見」(魚拓) 和田名誉教授はロシア国立歴史文書館(サンクトペテルブルク)で、皇帝から信頼された大臣待遇の主戦派政治家ベゾブラーゾフの署名がある1904年1月10日付の…
毎日jp 2009年12月7日 「太平洋戦争:旧海軍大将らの証言記録、刊行準備進む」(魚拓) 旧日本海軍の大将ら幹部47人が、太平洋戦争を振り返った膨大な証言記録を旧海軍OBらで構成される団体が保管。来年春の刊行を目指し、準備を進めている。戦後、公の…
本放送を録画し損なってしまった「証言記録 兵士たちの戦争」シリーズの「“ベニヤボート”の特攻兵器 〜震洋特別攻撃隊〜」の回、本日無事に録画できました。元隊員の方の「最期の棺桶がベニヤ板とはな」とか(最初に震洋を見たとき)「げんなりした」といっ…
http://news.sina.com.hk/cgi-bin/nw/show.cgi/6/1/1/1328041/1.html このニュースサイトの性格などはまるで把握しておらず、単にグーグルのニュース検索でヒットしたものをたまたま目にしただけで、さらに本文は漢文の読解力の応用+ネットの無料翻訳に頼っ…
今年はノモンハン事件70周年にあたります。昨日(8日)から朝日新聞夕刊に「ノモンハンの記憶 「事件」から70年」という連載が始まり、第一回は「孤立の壕 散るビール瓶」と題して激戦地フイ高地を訪れた調査団(見出しは調査団が発見したビール瓶やサイダー…
Arisanさんが紹介しておられたことですが、土井敏邦監督のドキュメンタリー『沈黙を破る』の出演者の一人で、イスラエルのNGO「沈黙を破る Breaking the Silence」のメンバーでもあるノアム・ハユット氏(元イスラエル軍将校)が来日し、昨日6月1日*1に十三…
先日言及した朝日新聞の「検証 昭和報道」。今日は全体での第27回、「統帥権干犯!」の第7回目「魔の声」。 「干犯!」と声を荒げるものは、天皇の権威を背景に論証抜きで相手を「悪」と決めつけることができた。一方、これに反論する者は憲法を引くなどして…
秦郁彦、「陰謀史観のトリックを暴く」、『WiLL』、2009年2月号 古荘光一、「「秦郁彦論文」の欺瞞」、『WiLL』、2009年3月号 秦氏は田母神「論文」についてあちこちでコメントしているわけだが、「陰謀史観のトリックを暴く」にはちょっとした趣向がありま…
「どんな兵器で殺されようが殺されることに違いはない」といった主張は、たいていの場合シニシズムの発露でしかないとは思うが、たしかに一面の真理をついてはいる。人間というのはいかなる武器・兵器も用いることなくきわめて残虐なことを行いうる想像力(…
一昨日のニュースですが。 2008年12月02日 西日本新聞朝刊 「「此志奪う可からず」開戦に異議 山本五十六の“遺書”を発見 大分県立先哲史料館」 旧日本海軍の山本五十六・連合艦隊司令長官(1884‐1943)が自ら記し、その遺書ともみなされている「述志…
豊下楢彦、『昭和天皇・マッカーサー会見』、岩波現代文庫 昭和天皇とマッカーサーの会見における天皇の発言(およびマッカーサーの反応)はいくつかのルートで“公表”されたが、その内容にはいくつかの齟齬がある。本書の第1章と第2章は『マッカーサー回想記…
『南京の真実』第二部について Prodigal_Sonさんがエントリを書いておられ、本館の掲示板でグリフィンさんからソースが『正論』における水島監督の連載、「映画「南京の真実」製作日誌」の9月号分だということを知り、書店によってきました。2ちゃんねるに流…
ひめゆり平和記念資料館編、『沖縄戦の全学徒隊』 先日ご紹介した資料集を入手いたしました。資料集自体は1,200円ですが、私の場合300円ほど送料がかかりました。A4サイズで250ページを越え、年表、地図、関連法規、用語集、戦没者名のリストなどが収められ…
今朝(13日)の朝日新聞で小さく報じられていたニュース。 スーダン西部ダルフール地方の紛争をめぐり、国際刑事裁判所(ICC、オランダ・ハーグ)のモレノオカンポ主任検察官が、スーダンのバシル大統領の逮捕状を14日に請求すると米紙ワシントン・ポス…
参考 http://ianhu.g.hatena.ne.jp/nagaikazu/20080525 http://d.hatena.ne.jp/Apeman/20080126/p2#c また、「軍の指揮命令権は住民には及ばない」というのが沖縄戦での「集団自決」に関する軍の責任を否定する論者のロジックである、ということも念頭におく…
すでにいくつかのブログで取りあげられてますが、こちらでも紹介しておきます。 敗戦後、慰安婦を看護婦に 旧軍の命令、文書で初確認 第2次大戦での日本の敗戦直後、旧海軍が日本人慰安婦を、軍病院の補助的な看護婦として雇用するよう命じた通達が19日ま…
番組サイトはこちら。 総員約3,000名のうち9割以上が戦死したという歩兵第32連隊(第24師団)の生存者からの取材。以下、特に印象に残った証言を箇条書きで。ただし、登場した生存者のうちもっとも階級が高いのが元曹長で将校は一人もいないため、個々の証言…
被告支援団体のサイトで大阪地裁の判決全文が公表されています。リンク先はPDFファイルで14MBほどあるようですのでご注意ください。 なお、ni0615さんが判決全文の電子化にとりくむ旨表明されています。 http://www16.atwiki.jp/pipopipo555jp/pages/1064.ht…
17日の名古屋高裁での「イラクでの航空自衛隊の空輸活動は憲法9条に違反する」とする判決、訴訟の経過をフォローしていたなかったのでニュースを最初に見たときてっきり地裁判決だと思っていたのに、高裁判決だったのでちょっと驚いた。とはいえ、一国の首相…