戦争犯罪

旧ソ連による抑留者の個人カード公開

asahi.com 2009年9月8日 「シベリア抑留、75万枚の証し 個人カードをロシア公開」(魚拓) 【モスクワ=副島英樹】第2次世界大戦後にシベリアなど旧ソ連に抑留された日本軍人らの個人情報を記した新資料を、ロシア国立軍事公文書館が朝日新聞に公開した。…

「政府は文書公開し解明図れ」

昨日9月3日の朝日新聞(大阪本社)オピニオン欄に「アジア人捕虜 政府は文書公開し解明図れ」と題して内海愛子氏が寄稿しています。 (前略) 日本軍の捕虜になった連合国軍兵士は約30万人とされる。この中にはフィリピン、インドなど連合国の植民地出身の兵…

たった5.8%

YOMIURI ONLINE 2009年8月27日 「中国の印象、日本の73%が低評価…食不安ぬぐえず」 【北京=佐伯聡士】首脳外交は活発だが、中国製の冷凍ギョーザ中毒事件など「食の安全」への対応が不十分なことから、日本人にとっての中国の印象は改善されない──こんな…

ソンミ虐殺のカリー元中尉が謝罪

Dr-Seton さんのエントリなどですでにご存知の方も少なくないと思うが。 TOKYO Web(東京新聞) 2009年8月24日 「ソンミ村虐殺の米元中尉 41年の沈黙破り謝罪」(魚拓) 伝えられるところでは、カリー元中尉の発言は次の通り。 There is not a day that go…

原爆投下に対する米国市民の認識

昨日3日の朝日新聞(大阪本社)朝刊に、米国市民の原爆に関する認識を伝える記事が二つ掲載されている。一つは「核なき世界へ」という連載の第3回、「オバマと被爆者」。見出しは「米、根強い「投下は正当」」。 「被爆者のスピーチが学校の信頼をおとしめた…

シベリア抑留に関する新資料

asahi.com 2009年7月24日 「旧ソ連抑留者70万人の新資料 ロシア国立軍事公文書館」(魚拓) 【モスクワ=副島英樹】第2次世界大戦後、シベリアなど旧ソ連に抑留された日本の軍人や軍属、民間人ら約70万人分を記録した新資料が、モスクワのロシア国立軍…

『沈黙を破る』

『沈黙を破る』(監督:土井敏邦、2009年、日本) 公式サイト、「土井敏邦 Webコラム」 2002年春、イスラエル軍のヨルダン川西岸への侵攻作戦のなかで起こったバラータ難民キャンプ包囲とジェニン難民キャンプ侵攻。カメラは、2週間にも及ぶイスラエル軍の包…

イスラエル軍の "shoot first" ポリシー

イスラエル軍の“戦争”の実態を証言しているイスラエル軍退役将兵の団体、「沈黙を破る」(→参考)が昨年末〜今年初めにかけてのガザ地区への攻撃について報告を発表したとのこと。 AFPBBNews 2009年07月16日 「ガザ参戦のイスラエル兵が証言、「まず撃て」「民…

空爆の歴史と台湾

『反空爆の思想』(吉田敏浩、NHKブックス)より。 日本軍がはじめて空からの攻撃を行なったのは第一次大戦中のこと、青島のドイツ軍艦船、軍事施設、鉄道駅、市街地などへ44発の爆弾(砲弾を改造したもの)を投下した。 青島の次に日本軍の飛行機が爆弾を投…

匪徒刑罰令

NHKのシリーズ「JAPANデビュー」第1回、『アジアの“一等国”』に対する右派の天に唾するような抗議に対しては、すでに多くの方が、拙エントリのコメント欄も舞台としつつ反批判を展開しておられます。それはそれで重要なことなのですが、右派が「あれにも触れ…

カンボジア歴史副読本、ネットで日本語版も公開

カンボジアでポル・ポト派時代についての歴史教育が始まるという件については以前にもとりあげたが、今朝の朝日新聞朝刊が報じるところによれば、授業で用いられる副読本が日本語を含む5カ国語に翻訳され、「歴史授業の再開状況を観ながら」ネットで公開され…

『北海道の捕虜収容所』

白戸仁康、『北海道の捕虜収容所 もう一つの戦争責任』、道新選書 しばらく前に読者の方からメールを頂戴して推薦していただいたのだが、関西在住なもので北海道新聞社の刊行する道新選書はなかなか店頭にみあたらず、通販で取り寄せたものの今度は選書とい…

世界は現代思想オタの砂場ではない

ミダス王は触れるものをすべて金に変えるゴールドフィンガーをもっていたわけだが、触れるもの全てを bullshit に変えてしまうのが現代の id:Midasセンセイ。 Midas 内容批判でお願いしますwみっともないぞw「10年早い」がどれだけ凡庸かは拙ダイアリを参…

『週刊新潮』も産経を後追い

『週刊新潮』の1月22日号は「「韓国」は在韓米軍に「慰安婦」を提供していた!」と題する記事を掲載して、産経新聞の後追いをしています。といっても内容はあんまりなくて、報道された事実をやや詳しくとりあげた後秦郁彦に吉田証言の悪口を言わせ、韓国政府…

ガザにおける白燐弾の使用

毎日新聞のこの記事で言及されている「元英軍少佐の軍事専門家、チャールズ・ヘイマン氏」のコメント。 Times Online, December 5, 2008, "Israel rains fire on Gaza with phosphorus shells" The Geneva Treaty of 1980 stipulates that white phosphorus …

再放送情報「アンジェイ・ワイダ 祖国ポーランドを撮り続けた男」ほか

すでにご覧になった方もおられるとは思いますが。 1月3日 NHK教育 午後10時〜 ETV特集・選「アンジェイ・ワイダ 祖国ポーランドを撮り続けた男」 ポーランドを代表する映画監督アンジェイ・ワイダが、現代史の闇に挑んだ作品を完成させた。映画「カティン…

「殺人学」のシニシズム

デーヴ・グロスマン&ローレン・W・クリステンセン、『「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム』、二見書房 以前のエントリ、「『「戦争」の心理学』(その1)」で指摘しておいたように、本書は徹底して兵士や警察官に寄り添った立場から書かれてい…

『「戦争」の心理学』(その1)

デーヴ・グロスマン&ローレン・W・クリステンセン、『「戦争」の心理学 人間における戦闘のメカニズム』、二見書房 エントリタイトルに「(その1)」とあるのは本書が2分冊ということではなく、全4部中の2部を読んだ段階でのエントリだから。 当ブログでも…

戦場のミソジニー

田中利幸氏の著作『知られざる戦争犯罪 日本軍はオーストラリア人に何をしたか』(大月書店)の第3章は旧日本軍がオーストラリア軍の従軍看護婦を殺害した事件を扱っているのだが、当ブログでこの本をとりあげた際、そうした虐殺の心理的背景についての田中…

『空爆の歴史』

荒井信一、『空爆の歴史--終わらない大量虐殺』、岩波新書 6月に刊行された『空の戦争史』と主題において少なからず重なるが、もちろん企画としては独立したものなのだろう。岩波書店のサイトから目次を引用する。 はじめに 第一章 20世紀の開幕と空爆の登場…

「解かれた封印〜米軍カメラマンが見たNAGASAKI〜」

NHKスペシャル 「解かれた封印〜米軍カメラマンが見たNAGASAKI〜」(8月7日放映) 番組サイトより。 今、1枚の写真が注目を集めている。 63年前、被爆した長崎で撮影されたもので、亡くなった幼い弟の亡きがらを背負い火葬場の前にたつ「焼き場…

シーファー駐日米大使、原爆投下に言及

・・・上の話題と関連することとして。 2008/08/01 西日本新聞(夕刊) 高校生に「原爆正当」 シーファー駐日米大使「被害者最少限に」 福岡県宗像で講演 シーファー駐日米大使が1日、福岡県宗像市で開かれている高校生対象の「第5回日本の次世代リーダー養成…

ペロシ米下院議長、広島訪問の予定

共同通信が配信したニュースですが。 47NEWS 「ペロシ下院議長が広島訪問へ 米現職要人で過去最高位」 【ワシントン26日共同】9月初旬に広島市で開かれる第7回主要国(G8)下院議長会議に米国のペロシ下院議長(68)=民主党=が出席、原爆死没者慰…

カラジッチ元大統領逮捕

東京新聞2008年7月22日夕刊 「カラジッチ被告 逮捕 ボスニア紛争戦犯 イスラム教徒虐殺の罪」 【ベルリン=三浦耕喜】セルビアのタディッチ大統領は二十一日夜(日本時間二十二日未明)の声明で、ボスニア・ヘルツェゴビナ紛争時のセルビア人勢力の政治指導…

『空の戦争史』

田中利幸、『空の戦争史』、講談社現代新書 「講談社BOOK倶楽部」に掲載の目次は以下の通り。どうでもいいはなしだが、刊行直後なのにもう「在庫僅少」となっているのは、講談社が直販するために確保している在庫があまり多くない、という意味だろうか? 第1…

『バターン遠い道のりのさきに』

レスター・I・テニー、『バターン遠い道のりのさきに』、梨の木舎(教科書に書かれなかった戦争PART43) 『文藝春秋』が「「バターン死の行進」女一人で踏破」(笹幸恵、2005年12月号)を掲載したことに対してテニー氏が抗議文を執筆した際に問題になったの…

豪でハワード前首相の戦争犯罪追及の動き

AFPBB News 豪軍イラク撤退開始、ラッド首相「派兵の根拠はすべて誤り」オーストラリアのラッド首相が「イラクへの軍派遣を正当化するために用いられた主張はすべて誤りであった」と議会で演説したことを伝えるニュースだが、その末尾に。 一方、オーストラ…

レスター・テニー氏講演会

昨日行なわれたレスター・テニー氏の講演会、いってまいりました。内容については、主催者がなんらかのかたちで発表するかもしれませんのでいま・ここでは詳しくご紹介しませんが(公表の予定がない、とわかったら考えます)、テニー氏が自身の体験をどのよ…

米下院公聴会で帰還兵が証言

しんぶん赤旗 2008年5月19日 「イラク帰還兵 占領下の市民殺害・民家破壊 米議会は実態調査を」 【ワシントン=西村央】米国内でイラク占領の実態を告発している「反戦イラク帰還兵の会」(IVAW)のメンバーは十五日、米連邦議会の下院の公聴会で証言し…

ニュースピーク

2008年3月16日 ロイター チベット暴動、中国はダライ・ラマ派との「人民戦争」を宣言 中国チベット自治区ラサで発生したチベット仏教僧らによる大規模な暴動を受け、中国の当局者らは、チベット仏教の最高指導者ダライ・ラマ14世の支持者らとの「人民戦争…